魔法書使いの蒼き人


「ロイド…ハァ…平気、なのか…ハァ…?」


「ハァハァうるさい。 リュウキ、筋力も無ければ体力も無いのか」


「……ぅ゙」


ロイドに見据えられ口ごもる。


「……き、キミは…ハァ…平気、なのかい?」


「鍛えているからな」


ロイドはそう言い捨て、杖を取り出す。


そして、


「ウィンド・キャリー」


と明らかにめんどくさそうに唱えた。


――ヒュウッ


「「!」」


どこかから風が吹き、急に身体が軽く…浮いた。


「普通は荷物を運ぶだけに唱えるハズなんだが……」


と呟き、杖を持つ手を後ろに引き、突き出す。


瞬間、身体が前方に向けて加速しだした。


一気に光は大きくなっていくが、


「「う…うわぁああああっ!!!」」


この時感じた"恐怖"は俺もナルシストも忘れられないだろう。