ナルシストのまわりには青銅の甲冑を着た人形が数体。
金属でできているのか太陽の光によりきらめいている。
「……ゴーレム、ね」
「そうさ。 この人形達が君のお相手するよ」
それを合図に一斉にレイに飛びかかった。
一体のゴーレムの拳がレイに襲いかかり、それをレイは術を使わずによけ続けた。
「あははっ! 避けてばっかりじゃないか」
「あんた、最高で中級の下しか出せないの? つまらないわね」
右に避け、後ろに跳び距離を取る。
「なんだ? 言い訳か?」
「そういえば、あんたに何を言っても無駄だったね」
魔法書を左に持ち替え、右手をナルシストのいる方へかざし、
「初級の段、アイス・アロウ」
水分を凍結させ相手を攻撃する技。
だが普通最高で五本が限界のハズだ。
レイの場合、
十倍、それ以上の氷矢を作り上げたのだ。
ナルシストだけではなく俺もニーナも唖然とした。


