魔法書使いの蒼き人


“ギャアアアアアッ!! ヤメロッ、ャメテクレッ!!”


顔を押さえ悶える男の背から黒い何かが少しずつ出始めていた。


「……あいにく、あたしはアンタみたいな悪には優しくないんでねっ!」


おまけとばかりに光を強めようとし、


“グッ……!”


先に男の背から黒い何かがズルリと出てきた。


そのまま男は地面に倒れる。


黒い何かはしばらくグネグネと動き"人"の形を作り上げ、


“クッ…イクラキゾクダカラト、ュダンシタッ!”


バッと高く飛び上がった。


“コノコトヲ…ァノカタヘォツタェシナケレバ…”


「それは、無理だね」


あたしは上空に佇む黒い何かに向けてクルリと円を描く。


“!?”


パァンと黒い何かを光の球に閉じ込めた。


“キサマァ!!!”


何とか這い出ようと体当たりし内側から割ろうと奮闘している。


見るからに滑稽だ。