一匹狼な彼氏と能天気な彼女




【陸斗side】



「……んだよコレ。」



はい陸斗の出る競技〜、と言ってひらひらと香瑠から渡された紙を見た、俺の第一声。


「えっ?何か言いました?」

と、コイツは面白そうに耳に手を当てて聞いてくる。


「なんだコレは。」

「陸斗くんが出る競技でっす♪」

「…ふざけんなよ。」

「なんでもいいって言ったのはそっちじゃん!」

「……。」


…確かにそうだけど。

眠気に耐えられなくてテキトーに言ったけど。