その後は
記憶が曖昧で
はっきり
覚えていない。

ただ覚えているのは
いつ戻ったのか
母が私を
必死で押さえつけていた部分と救急車の中、
そして、
また精神病院に
運ばれ
固い壁と
室内にあるカメラと
和式のトイレ、
そしてマットレスが
あるだけの部屋に
男の看護士さんに
押さえつけられて
閉じ込められた事。

その後の
記憶も曖昧で
記憶が確かに
なったころには
観察室という
詰め所横にある
病室の窓際のベッドで
腕、脚、胴を
抑制帯で動けないように固定され横になっていた。

紙おむつを
つけられていた。