その当時、
飼っていた子猫の
レオと一緒に
横になっていた。

出掛けて
帰って来た、
浩がその光景を
見るや否や、
私の腕の中で
寝ていたレオを
私からガバッと掴み
奪い取り、

『俺よりも猫のほうが大事なんかッッ!!』

と、いきなり
激怒しだした。

浩がレオの
体をギュッと
力いっぱい握り締めた後に、ワンルームの白い壁に叩き付けた。

その瞬間
レオの耳からは
血がピシャと流れ出た。

レオのお尻から
水気のようなものが
出ておりレオは
グタッとなったままで、還らぬ命となった。

私は
泣き叫び、
発狂した。

『何してんよぉぉ─?!』

と叫ぶ私の髪を掴み
殴る蹴るの暴行。

このままだと
お腹の子供が
殺されてしまう!!
そう思い
一瞬の隙を狙って
裸足でそのまま
実家へ走って
帰った。