急におでこが冷たい感覚がして、目が覚めた。







「おっ、起きたか。」







「さ…ゴホッゴホッゴホッゴホッゴホッ…」






「喘息か?」





声が出せなくて精一杯頷いた。






「ほい、これ。
ゆっくりゆっくり息吸え?」







朔が抱き締めて、一緒になって息をすってくれたおかげで収まってきた。







「も、大丈夫。」






「そうか。」








「なんで、いるの?」







一番最初に聞きたかったことを聞いた。






「あー、吏騎さんに頼まれた」






「なんで、お兄ちゃんが朔のこと知って
るの?」






「え?知らないのか?」







「何を?」