3本の長春花のおわりのレビュー一覧
平均評価星数
5.0
5.0
2015/04/09 10:22
投稿者:
相沢ちせ
さん
優しいおわりの物語
色んな時間を共にしてきた、幼なじみの彼。
子供から大人になっていく、みんなが変わっていく、今。
私はひとつ、君に告白がある。
*
ひとつひとつの表現が、すごく心に残りました。
さらりと駆け抜けていくようで、ずん、と心に沈み込むところもあって。
どことなく暖かくて、それでいて寂しくなる。
けれど前を向いて、歩き出したくなる。
そんな物語。
おわりははじまり。君を想っていた日々に終止符をうち、そうして私はまた新たな日々へ歩き始める。
はじまりの春に読んでいただきたい一作です。
レビューを見る
2014/06/03 22:05
投稿者:
春川 メル
さん
3本の長春花のおわり
鈴は鳴るように
水は掌から零れるように
何度も春はくるように
そんなふうに、あたしたちは変わった
馬鹿なことはできなくなった
炭酸よりも紅茶を好むようになった
仮初めの大人から、本当の大人に近付いていく
だから、いま
「 君にひとつ、告白がある。 」
なくした想いは、またいつか
ちがう場所で花ひらく
――――――――――――
おわりははじまり。だから、別れは悲しいだけじゃない。
幼なじみふたりは優しい時間を経て、それぞれの道に進んでいく。
作者さんいわく『欲張りなタイトル』も、このお話にぴったりでとても素敵。
ぜひ、ご一読ください*
レビューを見る