美姫のこと、忘れようとしても忘れられなかった。
それはきっと美姫との思い出が
大事だから。
「な、にそれ......。
あんだけ酷いことしたんだよ!?
桜をたくさん傷つけたんだよ!?」
「でもその分、私も美姫のこと傷つけた」
「っ......あんなの私のただの嫉妬!
桜は何も悪くない!
......今更だけど本当は桜のピアノの音色好きだったよ。
優しくて、華やかで。
まるで桜自身みたいで。」
「美姫.....。
私だって美姫のピアノの音色好きだったよ。ううん、今も好きだよ」
「......!?な、んで。本当桜って。
私....あんなに酷いことしたのに
桜をたくさん傷つけたのに...っ」
美姫はいつも笑顔で。
気遣いのできる優しい子で。
私はそれが本当の美姫だと思ってた
でも完璧な人間なんているわけないよね
誰だって嫉妬ぐらいするし
弱いところもある。


