「桜は....昔から頑張り屋さんだった辛ことも沢山あっただろうに いつでも笑顔だった」 懐かしそうに話すお婆さんに 俺は相槌をいれながら 話を聞いていた 「でも...あの日以来、桜に笑顔は なくなった。 私といる時でも無理矢理作ってる 笑顔だった」 「でも今日、桜を見て安心したよ 心の底からの笑顔だった。 きっとこれは晴希君のおかげだね」 「いえ、俺は別に....」 「ありがとう、晴希君」 ニコリと笑うお婆さんの笑顔は 少し、桜に似ていた....。