すると突然
地面に大きな影が映った


それが誰の影なんて
そんなのわかってる



「桜」


目の前にいるであろう晴希が
私の名前を呼ぶ



「.....い、や」



やっと出たのは情けない声



私がそう言った瞬間、晴希は
「はー....」
とため息をついた




あきれ、ちゃった、、かな。





そう思うのもつかの間

「.....ひゃっ!?」



いきなり腕を引っ張られ
抱きしめられたのだ