「でもさ、俺思うんだ。俺とななは、精神的な部分では似た者どうしなんじゃないかなってさ。 一見、全く違うようでいて、目には見えない部分は同じなんだ」 「そっか…。だから私は、こんなに陸に惹かれちゃうんだ」 嬉しそうに話す陸が、愛おしいと思った。 そして何よりも、陸の体に執着心を抱いてしまう意味も、同時に理解できた気がした。 傷を抱えた私達は、陸の言うようにきっと似た者どうしなのだ。 * * *