「でもさ、俺思うんだ。俺とななは、精神的な部分では似た者どうしなんじゃないかなってさ。
一見、全く違うようでいて、目には見えない部分は同じなんだ」


「そっか…。だから私は、こんなに陸に惹かれちゃうんだ」


嬉しそうに話す陸が、愛おしいと思った。


そして何よりも、陸の体に執着心を抱いてしまう意味も、同時に理解できた気がした。


傷を抱えた私達は、陸の言うようにきっと似た者どうしなのだ。





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