心地よい眠気に誘われながら、私はベットの中で陸の温もりとともに微睡む。
今日は月明かりがとても明るくて、カーテンを開け放った窓からは眩しい光が流れこんでいた。
陸は体を起こすと、ベットの端に座りタバコに火を付けた。
静寂に包まれた部屋に、チリチリと小さなタバコの燃える音だけが聞こえる。
月明かりに照らされた陸の背中。
私はいつもそうするように、そっと手を伸ばす。
そして、そこに浮かび上がった漆黒の闇のような模様に、ゆっくりと指を這わせていく。
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