どうしようもないくらい好きでした(仮)




自分で言った言葉に勝手に赤面し、ここに居る事をちょっぴり後悔した。


結局、奥の部屋に通された私。
何となく気まずいまま、今は龍さんと向かい合った形でソファーに座っている。


龍さんは終始ご機嫌で、私の前にコーヒーカップをそっと置いた。
硝子のテーブルがコトッと小さな音をたてる。


「七海ちゃんさ、陸が好き?」

「へっ?!」


突特な質問の割には、穏やかな顔で微笑む龍さん。
優しげな目は、真っ直ぐ私を見つめていた。


例えるならば、まるで娘を見守るお父さんみたいに。
でもそれは、あくまで私にとっては想像の中での産物でしかなかったのだけれど。


「それで、七海ちゃんは陸のどこが好きなの?」


陸さんは少し言葉を変えて、もう一度同じ質問を繰り返した。