どうしようもないくらい好きでした(仮)




普段ならば、無くなる前に陸が補充していてくれたのだろう。
それを住人が留守の間、せっせっと使い続けた結果だった。


ガサゴソと棚の奥を漁ってみると、それらしい箱は幾つか見つかるものの、それらはどれも私のお気に入りの物ではない。


何度見直してみても見つける事は出来なかった。


だからといって、他の物で代用するのも何か違う気がして、結局明日の放課後に買いに出掛けることに決めた。


ちょっとした気分転換にもなるかもしれない。


そのままベットに横になると眼を閉じた。
主の居ない部屋。


何もかもが色褪せたように霞む。




      *  *  *