どうしようもないくらい好きでした(仮)




その日は結局学校を休んだ。


キッチンで朝食を作っていた母は、浮かない声で挨拶をし席に着いた私の顔を見るなり、一瞬びっくりしたような素振りをしたが、次の瞬間には可笑しそうに笑っていた。


「ちょっと七海、何その顔?」

「五月蝿いなあ。頭痛いんだから静かにしてよね」


憂鬱な気分は悪化していく一方で、私の機嫌が極限に悪いと悟った母は、それ以上は何も聞いては来なかった。


そのかわりに、朝食を半分以上食べ残した私に向かって、


「今日は学校休みなさい。連絡しとくから」


それだけ言い、バタバタと忙しそうに洗濯物を干し始めていた。