どうしようもないくらい好きでした(仮)




「いつ帰ってくるの?」

「今回は1ヶ月か、もうちょっと長くなるかもしれない」


質問すればする程、私の動揺が大きくなるばかりで、益々言葉を失ってしまう。


───1ヶ月。
もうあと数週間もすればクリスマス。


私といえば、冬休みがやってきて、時間に気兼ねする事なくここに入り浸る事がてきた。


あっという間に新らしい年が明けてしまっていて、何となく浮かれた気分のまま、陸とダラダラ過ごすのも悪くない。
そんな風に思っていたのに…。


ここに来ても陸は居ない。
それどころか、日本に居ないのだ。


私はまるで目の前の楽しみを奪われてしまった子供のように、泣くわけでもなく、ただただ茫然とするしかなった。