「ああっ〜!これでもう 最後の1つになってしまったか〜」 がっくりと肩を落としながら あたしの中で1番お気に入りの 『いちごみるくメロンパン』に がぶりと噛り付いた。 学校が終わり、もう黄昏時。 あたしは、この古っぽい公園の ブランコに座り込み 碧色と橙色が混じる 神秘的な景色を 誰にも邪魔をされずにひとりで 眺めているのが大好きだった。