「千夏ってさー、奏斗のこと好きにならないのっ??」
「…へ?」
ここは学校近くのファミレス。
ようやく中間テストが終わったので友達の真奈美とパフェを食べに来てたのだ。
甘いものが大好きなあたしと真奈美はとりあえずお互い注文して、十分にパフェを堪能したあとだった。
「だからさぁー、本当に正直なところ、奏斗を好きになったりしないの?」
真奈美は真剣な顔をしているつもりのようだが、明らか楽しんでる。
「えぇー?
奏斗は友達としか思えないよー…」
あたしはグラスに入ったメロンソーダをストローでちびちび飲みながらそう言った。