それを見て真奈美はにやにやしてるし!




もー…。




「そういや、そろそろ郊外学習だけど班決まってんの?」



叩かれた背中を痛い痛いと言いながら奏斗が聞いた。


「もっちろーん!真奈美と一緒!」


「班って言ってんだけど(笑)
ちゃんとわかってる?
他のメンバーは?」



「わかってるって!
他のメンバーは…いないけど(笑)」




「やっぱお前アホ(笑)」



「うっさいなー!」




…奏斗とあたしの会話っていっつもこうなっちゃう。



もっと可愛い反応、なんでできないかな…。



「じゃあさ、そこに俺と遼も入れてくんね?」



あたしが悶々としてたところへ言われたから、へ?っとなってしまった。




「今なんて?」



「だーかーらー!俺らと一緒に郊外学習行かね?って言ってんのー!」



やっぱお前アホか!と笑われてたのも気にならなかった。



今あたし、奏斗に誘われた?



ほんとに?



こんなミラクルあるなんて…!!



「いーじゃん!楽しそうだし?
ね!千夏!」



真奈美もナイス!!



「まー仕方ないから一緒行こ!(笑)」




ここでも素直になれなくて、このドキドキしてるってことが奏斗にバレないといいなーと思った。


「おっけ!決まりな!」