だよねと言って真奈美が笑う。




やだな、あたし。



真奈美でさえ嫉妬しそう。



「で、千夏さんはテストどうだったの?(笑)」




「え?」




「奢る約束。忘れたわけじゃねーだろ?」


「あ…そうだった…」



「すでに勝敗は目に見えてるもんな(笑)」



「バカにしないでよね!!
あたしだってやればできる子だもん!」



「やればできる子って自分で言うのかよ(笑)
はいはい。結果が出るまでのお楽しみってとこかな。」



くすくす笑いながら去っていく。



でも、バカにされてても嬉しいなんて。




重症かもな。



「ついでにあたしにも奢る気ない?」



テヘペロって感じで真奈美が言う。



「あるわけないでしょ(笑)」



それをひらりと断ってるあたし。




あ、そういえば。




あたしは図書室の男の子を思い出した。




遼くんがそろそろ編入してくるだろう。




ちょっと楽しみだな。



「千夏置いてくよ?」



真奈美が帰る支度を整えてドアの傍で待ってる。



さ、これからパンケーキだっ!



あたしはるんるん気分でリュックを背負った。