文化祭があんなに盛り上がってたのに、もう定期テスト勉強に気分は鬱々としていた。
「まーなーみー!
ねぇ!倫理って何のためにあるの?ねぇ!」
「そんなこと言ってる暇あるなら勉強しなさい!!」
真奈美はテストガチ勢。
授業態度が悪いのをカバーしないといけないらしい。
少なくともあたしよりはいいと思うけどなぁ…。
「かぁーなぁーとぉー!」
「はいはいなんですか。」
「奏斗もテスト頑張っちゃう系?」
「頑張っちゃう系って(笑)」
ツボにはまったらしく笑い転げてる。
「ふははっはっ…はー。
あー俺?まぁ、平均以上は取りたいかな」
「今どこまで進んでる?」
「ワークの範囲のとこ、あとちょっとで終わるかなー!」
「え。あたしまだノータッチ…。」
「ご愁傷さま(笑)」
そうなんだかんだ奏斗は頭いい。
いっつも部活で夜9時まで練習してるのに…。
それに比べてあたしってば…カスすぎ!
「…よし!あたしも頑張る!!」
「お、高宮がやる気出した(笑)」
「やるときはやるんだから!!
ところで古典の範囲持ってない?」
「おい(笑)
後で送ってやるよ(笑)」
「奏斗さんきゅーっ!」