なんでフォローしてんのあたし。
だけど、元気ないのはあたしもつらい。
「まーそうだと思いたいわな。」
「大丈夫大丈夫!
相談ならいつでも聞くよー!
スイーツのおごり有りなら!(笑)」
そうやって都合のいい位置についてしまって。
つらくなるって目に見えてるのに。
好きになっちゃいけないってわかってんのに。
離れたくなくて。
この位置誰にも譲りたくなくて。
誰にも迷惑かけないから片思いしていたい。
あたしの隣には奏斗がいて、その隣にmimiがいて、奏斗がこっちに背を向けていても、その背中を押せる位置にいたい。
結局背中ばっかり。
「そんなんなら相談しねーわ(笑)
恋愛とかあてにならなさそうだし(笑)」
「ちぇーっ!
まぁ、気が向いたら語ってよ(笑)」
「語るかアホ。」
べしっと頭を叩かれる。
そのときの手の温もりはたぶんきっとあたしのもの。
ちっぽけだけどわがまま言っちゃいけない。
「いったいなー!!
これでも女子なんだけど?」
「は?犬じゃんか(笑)」
「人間以下なの?!あたし!!」
「かまってかまってー!ってしてるチワワっぽい(笑)」
「ふん!もう2度と口聞かないから!」
「はいはい…悪かったって?
機嫌直せって!な?」
「仕方ないなー!」
こうやってふざけあって。
そんな毎日が続いていけば。
彼女なんてならなくてもいいかもしれない。
まだそう思えたのだった。