「さてと、どこ行こうかねー?」
奏斗とあたしがシフト終わってすぐ、あたしたちは合流した。
「とりあえずお腹空いたかも。
友達のクラスがハヤシライスやってるからそこ行こうよ!」
ハヤシライスかー!美味しそう!
「いいじゃん!
真奈美にしては良い案(笑)」
「真奈美にしてはは余計。
素直に褒めなさい。」
ふふんとした表情で前田くんを見る真奈美。
歩きながら前田くんは
「はいはい…、でも、」
真奈美がすれ違った人に当たって転びそうになると
「周りが見えてないのは相変わらず。」
今度は前田くんがふふんとした表情で真奈美を見る。
ぷいと違うほうを見る真奈美。
…あれ?
このリア充感は何?
この子たち付き合ってるんだっけ?
違う違う。
いや、でも、これは両思い確定だよね?
もう一度2人を見る。
うん、これは両思い。
なのになぁ…。
あたしがこんなこと思っていいのかわからないけど、なんか歯がゆい。
真奈美がつんでれで素直じゃないっていうのもあるけど、前田くんもなんでそんなに余裕なのかって思う。
これが2人の適切な距離なの?
「」