文化祭2日目。
さすがに2日目ともなるとみんな余裕がでてきてスムーズにまわるようになる。
ぎゃああああ!
ほら!悲鳴も上がっててスリル感あるー!!
「お帰りなさいませ、お嬢様。」
きゃあああああああ!!
ほら!黄色い悲鳴!!
…あれ?
「やっぱ奏斗似合う〜!」
「一緒に写真撮ってもらっていいですかっ??」
「お嬢様と一緒に写真を撮れるなんて、身に余る幸せ…!
ありがとうございます!」
って喜んでパシャリ。
…奏斗ってば調子乗って…!!
「相変わらず奏斗はモテるね〜!」
後ろから男子の声がすると思って振り向いたら、
「ま、前田くん!?!?
と、真奈美!!」
美男美女カップルがあたしの真ん前に!
「あたしはついでなの〜?
ち・な・つちゃ〜ん?」
真奈美がニッコリと微笑みながら睨んでくる。
…怖。
「この子が高宮ちゃん?
真奈美とは違ってかわいーじゃん。」
「へ?」
あたしが可愛い?
「悪かったわね、可愛くない幼馴染で。
…まぁ、確かに千夏は普通に可愛いわね。」
「ちょ…っ!!
可愛くないからほんと!!」
「素直で、照れちゃうとこも可愛いー!
こーゆーこもいいねー!」
「え?あー…。」
こういう状況になれてないあたしはうつむくばかりで。
そのとき。
「うわっ!!と!!!」
頭の上に腕が乗っかってきて。
「ちょっと光。
高宮に何してんの。」
「か、奏斗??」
「モテモテの奏斗くんじゃんかー!」
「高宮までお前のハーレムの中に入れないでくれよな。」
「何ー?俺のもの発言??
らぶらぶやーん!!」