「うっわ、ひどー!
人がせっかく心配してやったのにー!
じゃ、あれな、ノート貸す代わりにおごりな?」





「げ。うぅ…仕方ないなぁ…。
ま、この前アイスおごってもらったし、おごるよー」





「さすが千夏様♡優女♡
よし、じゃあ帰りなー!」





…と、まぁ、いつもこんな感じの会話を毎日繰り広げているあたしたち。





友達というには近すぎて。





恋人というには遠すぎて。





でも、そんな関係が居心地よくて。





恋愛感情とか無いけど、後ろから眺めるこの大きな背中が大好きだった。





春に入学してからずっと、あたしの近くには奏斗がいてくれて。





女子の友達も大好きなんだよ?





なんだけど、あたしのこと1番わかってくれてるのは奏斗だった。





…最近、あたしの心の中読んでくるから怖いんだけどね。




それはこの先も変わらないと思ってたんだ。