あたしは教室の窓から外を見上げる。
どんよりとしてて今にも雨が降りだしそうだ。
「おっす。」
「…奏斗か。」
「うわ、何その反応⁈
俺のことそんなに嫌いかよ!」
オーバーリアクションで奏斗が話しかけてくる。
でも、昨日のことが頭から離れないあたしはそのテンションについていけない。
今日テンションが高いのは、昨日mimiと会えたからなのかな。
そりゃそうだよね…
今や、mimiは大人気モデル。
そう簡単に2人で会える機会なんかないもんね。
「…や、高宮!」
「ほへっ⁈」
「何ぼーっとしてんの?
さては俺に惚れた?」
「ち、違うよ!
そんなことあるわけないじゃん!」
そう、そんなことあるわけ…
ぽんぽん。
奏斗があたしの頭を撫でた。
「まぁ、なんかあったら言えよな。
相談くらいのるし。」
!!!
「き、気が向いたらね!!」
あたしは見てられなくなって顔を背ける。
なによこれ…
顔が熱い。
めちゃくちゃ熱い。
相手は奏斗なのに…。
慣れないことされたからだ…。
あんの、バ奏斗!!
それを見ていた真奈美は意味深な目で眺めていた。