「別に迎えに来てって言ってないけど。」
「お前も一応女子高生だからなー。
少しは心配してやってんの。
あと、お前暗いの苦手だし。」
思い出した。
真奈美は見かけによらず、暗所恐怖症。
それにしても、やっぱり前田くんって…。
「な…っ!!
子供扱いしないでよ!
別に大丈夫だし!!」
「はいはい、行くよー。
そんなこと言ってほんとは感謝してるくせに。」
「感謝なんか…。
てか、なんで、ここにいるって知ってたのよ。」
「だって、見かけたから。」
「彼女とデートしてるときに?」
「彼女って…、あの子は単なるマネ。帰る方向同じだから一緒にいただけ。」
やれやれというふうに前田くんは話してる。
「わかんないよ?
あの子だって光のこと好きかもしんないわけだし。
そしたら、また振るの?」
「どーだろーな。」