「すっかり真っ暗だねぇ。真奈美大丈夫?」





あたしの家はこの近くだから心配はないんだけど、真奈美はここからちょっと遠い。





「んー、大丈夫よ。
大通り通って帰るから。」





「そう?
じゃあ、また明日ねー!」





「うん、また明日。」





あたしたちが別れたすぐあと。





「え、なんでここにいるのよ。」





真奈美の驚いた声が聞こえてきた。





誰かと話してる…?





気になったあたしは物影から様子を窺う。





「だって、こんな時間になっても真奈美帰ってこないから。」





声の主は…前田くん⁈




なんと心配して迎えに来てくれたらしい。