「あ、そこの男の子、大丈夫?」

「え?あ、はい!助けてくれてありがとうございます!」

「いーよいーよ。」

「お礼…したいんですけど。」
律儀な子だな〜

「大丈夫だから。それより早く帰りな?」

「でも…あ、名前だけでも!」

「ん〜…私の名前はね、舞蝶。」

「舞…蝶…」

「舞蝶〜次行くぞー」

「えぇ、行くわ。じゃあ、早く帰るのよ」

(総長…舞蝶さんに会いたがっていたよね⁉︎報告しないと!)

たたたっ

「ん、行ったわね。」

「美麗〜何見てんの〜?」

「ちょっとね。それより、次行くわよ。」

「知ってるわ‼︎お前待ってたんだよ‼︎」

「さ、行きましょ。」

「そだね〜、僕、途中でアイス食べたい♪」

「お、おい!無視するなー!」

「いいから行くわよ。アイス、買ってあげるから。」

「マジで⁉︎行く行く‼︎」

「……。」

「おい、奏、黙って見るのやめろ。」

「絢斗って、バカだよね。」

「えぇ…かわいそうなくらい。」

「おい!その顔やめろー!」