食べ終わり、蓋を閉めた。 「うまかった、ごちそうさま。」 そう言って空の弁当箱を渡すと、なぜか顔が真っ赤になっていた。 「顔赤いぞ?」 「うっ、うるさいっ‼︎」 弁当箱をカバンに入れると、どこかに行ってしまった。 変な奴。 「日向くんって意外と鈍感なんだぁ〜」 松川が何か言っていたけど、聞き取れなかった。 「何か言ったか?」 「ううん、何も言ってないよ?」 やっぱりこいつ好きになれねぇ……