はむっと頬張る。
ああ、美味しい……。
これは幸せ感じる……。
そう思ってると何やら人だかりを見つけた。
なんだろうと覗きこんでみると。
男1「てめぇ、ふざけるなっ!」
男2「お前がぼけっとしてんのが悪いんだっ!おらァ、何も悪くねぇ!」
男1「どの口が言ってやがる!!!」
どうやら大の男同士の喧嘩のようだ。
二人とも怒鳴りちらして、いつ殴り合いになるかわからない勢いだ。
な「あのー、何があったんです?」
女「あっ、その、肩がぶつかってもお互い謝らなかったみたいで、それで喧嘩に……。」
な「ふむふむ、なるほどね。ありがとうございます。」
女「い、いえ!」
笑顔でお礼を言うと女の人は頬を赤らめた。
今日は秋にしては暑いからね、仕方ないよ。
てか怒る原因がくだらなすぎる。
それくらい許しなさいよ、大人なんだし。
呆れてホントはめんどいし関わりたくないけど止めに行かなきゃだよね……はぁ。
そう思って男達の方へ歩きだす。
すると。
少年「お、おじさん達っ!喧嘩はやめなよ!」
一人の少年が震えながらも男達に立ち向かった。


