ふー、と息をつき、後ろに手をついて座る。
一「……俺も狡い男になったもんだな。」
何故ならあの二人は接吻をしていなかったからだ。
あの娘が総司にギリギリまで近づいた。
それを総司は避けたんだ、思いっきり。
ななかが見たのはあの娘が近づいたところまで。
俺はこれを期にななかを自分のものにしたいと、欲望に従ったまでだった。
実際連れてきたが何もできなかった。
何かしたら離れてしまう、そして何よりななかを苦しめしまうことになるのが嫌だった。
矛盾してることは十分承知だ。
いい加減、諦める努力をしないといけないな。
錦「いーや、お前は頑張った。」
一「?!?!」
いつの間にか隣に新見がいた。
全く気づかなかった。考え事に集中しすぎていた。
錦「押し入れでずっと見てたがお前、いいやつだよ。俺が慰めてやるよ、しゃーねーから。」
そう言って新見は酒を取り出した。
それは俺が押し入れに保存してあった貴重な酒で。
副長と飲もうと思っていたが、まぁ、いいか。
一「飲みたいだけだろ。」
錦「あ、またわかっちゃった?まぁいいだろ!今日は飲もうぜ!」
一「……先に潰れるなよ。」
そう言って俺らは乾杯した。
昼間から飲んで酔っ払って寝てしまった俺らは副長に怒られてしまったのは言うまでもない。


