な「なに、言ってるの…?」
私は言われた言葉が理解できなくて……いや、理解したくなかったんだ。
戸惑う私を見て、泉ちゃんは溜め息をつき横に縛っていた黒髪をほどいた。
泉「一回で理解してよ。馬鹿なの?」
な「え、」
いきなり冷たい眼差しになった泉ちゃん。
キャラが変わりすぎてて思わずフリーズしてしまう。
泉「あのね、私は総司くんが好きなの。一目惚れってやつかしらね。こんなの初めてなの。だからこそ、あなたから奪ってみせる。」
全て言いたいこと言い切った泉ちゃんは最後にニヤリと笑って部屋に戻っていった。
私はこの状況をうまく飲み込めなくてその場に
立ち尽くしてしまってて。
でもとりあえずわかったのは、泉ちゃんには気をつけないといけないということ。
私だって総司が好きなんだもん。
確かに泉ちゃんは可愛い。
セミロングの黒髪にクリクリのたれ目。
私と違って小柄で守ってあげたくなるような子。
う、なんか本当に泉ちゃん可愛いな…。
でっ、でも私だって頑張るから!
そう決めて私は総司のいる部屋に戻った。
錦「……なんか……面白いことになってるな♪」
――――新見さんが聞いてるなんて知らずに。


