一「は、離してくれ。」 顔は一切こっちに向けないけど、ものすごく動揺しているのが伝わる。 一「こんなつもりじゃなかったんだ、酒の力に負けて、こんなことしてしまうなんてどうかしてた、すまない」 早口で謝罪をする一さん。 なんで、謝るんだろう。 謝られたらなんだか悲しくなる。 私達、恋仲なのに、間違ったことをしたわけじゃないのに。 なんだか壁を感じて、寂しくなってしまった私は彼の背中にピタリと寄り添った。