静さんが意識を取り戻してから、数時間。 窓の外の様子は、すっかり変わってしまった。 ビルの隙間から少し明らんだ空は薄紫色に染まって、日が昇ろうとしている。 此処に着いたのが八時過ぎ、彼が目を覚ましたのは十九時前。 今は……午前三時。 彼が目を覚ましてからも、俺たちは此処に留まった。野間静の監視という名目で。たぶん、五十嵐監察官の計らいだろう。 一日の半分以上を、この病室で過ごしてしまった。 けれど、不思議と嫌ではなかった。