チュンチュン

「………朝…」

朝は嫌い。嫌な一日の始まりであり、この世の暗い部分を隠すように太陽が照らす。

だから嫌い。

とか言いながらも、高校には行かなければいけない。


ブラウスをはおい、スカートを履く。

あぁ、苦痛だ。なぜ高校に行かなければならないのだろう。

あんな、うわべだけの人間の集まりになぜ私が行かなければならないんだ。

そんなの答えは一つだけ。『勉強をするため。』

わかっている。しかし、アイツ達は勉強目的ではない。

群れることが目的だ。群れから外れた者を苛め、笑う。惨めだな。自分の価値をそんなに上げたいか?

私には、分からない。


この世にある厄介なものはそれだけてはない。

高校、人間、それと家庭。

一番厄介だろう?家庭が。私は家が一番嫌いだ。