裏切り者の報い。

私は家に帰ると悪いことを全て忘れようとお気に入りのノートを開き、夏休みの宿題をした。

無意識に手が動く。はっ、と正気に戻った私は、無我夢中で動かしていたてを止め、ノートの文字を見てみた。

『死ね』『消えろ』『裏切り者』

その文字がくっきりと写っている。

「何やってんだ?私…」

手に落ちる水滴……涙。また泣いてる。

なんで人は裏切るのだろう。そういう生き物なのか。私には理解できない。

なんて、哀しみに浸っている私を妹が呼ぶ。

「おねぇちゃん来て」

いかなければ、必死に涙を拭いとなりの部屋へ。

新聞の広告を見ながら妹が言う。

「不良品って要ると思う?」

は?あまりに突飛な問題で頭がこんがらがった。

「どうしたの?いきなり」

「いいから、どう思う?」

「どうって……まぁ使えないから要らないんじゃない?」

素直に答えた。

「へぇ、そう思うんだ。」

何が言いたいんだ?

「その通りなら、おねぇちゃん要らないね。」

?……その通り=使えないから要らない。

…私は使えないから要らない……

「あんたっ、おねぇちゃんにそんな事いっていいの!?」

確かに私は、テストの点も悪いし、運動神経も良くないし、なにもできないけど、それは言い過ぎじゃない!?

「おねぇちゃんって言っても1歳違いだし、実際なんもできないじゃん」

なんでこうなるの?私がいけないの?どうしろって言うのさ。

私は自分の部屋で叫んだ。



『この裏切り者!!!」