しかしもう一人の子は ずいぶんと意識が 朦朧としているらしい このままじゃ 危ないかもな… 「ちょっと退いてて」 チカラを使うのを あれほど嫌がってた筈なのに 気が付けば 大丈夫だと答えた男の子に 声をかけてた 「え?…は、はい……」 男の子は困惑しながらも 退いてくれた 私は出血の酷い男の子を 地面に寝かせ 膝をついた