秘密の異端者


あぁ…

さっきので怖がっちゃったかな?






声をかけようか躊躇っていると


「あの…、助けて…くれて…ありがとうございました……」


息を絶え絶えに
一人の男の子が口を開いた


「…ぁ……。…いえ……。あ、あの…大丈夫…ですか?」



びっくりしてすごい返事に
なっちゃったけど
まぁ、いいか…


見たところ、しゃべってる子は
傷は酷いけど大丈夫そうだ

けど、もう一人の子は……
出血が酷そうに見える

案の定


「あ、はい。僕は大丈夫です。でも…」


男の子はもう一人の子を見て
大丈夫かと声を掛けた