はぁっはぁっ

あり得ない
ほんとに最悪


私はあの後直ぐに弦から逃れて
今は建物の陰にいる


絶対怪しまれたな…


乱れた呼吸を整えながら
私はそんな事を考える



「電話…しなきゃな」


ポケットから携帯を取りだし
放心しきった頭で何とか
迅さんの番号を探す



プルルルプルルル__________


出ないなぁ…