秘密の異端者


なにその勝手な理由

まぁ、弦らしいけど



「悪かったな」


私は横目で弦を見る

そして少し大袈裟に溜め息を
ついてみせた

「別に良いけど」




「それじゃあ、また機会があれば」

私はそのまま歩き出した


後ろで私を引き留める声が
聞こえる


「待てよ、顔だけ見せてくれないか?」


私は一瞬足を緩めかけた

が、直ぐに元のペースに戻す