秘密の異端者


「そうか」

弦は納得したように言う


「それで?何のよう?」


私はもう一度繰り返す




そして、気付かれない様に
そっと深呼吸をした

何を言われても
ボロだけは出してはいけない



「礼が言いたくてな」


お礼?
私は氷月の時彼等と関わっていない
何のお礼…?


私は一人困惑している

それが伝わったのか
弦は更に口を開く


「ちょっと前に、この近くで俺の族の下っ派助けてくれただろ」


下っ派?
そんな事あったっけ?


「悪いけど、沢山の人を助けすぎてて覚えてないわ」