秘密の異端者


「へぇ、やるじゃん」


弦は止まったまま
口だけ動かす


「それは、どうも。解除」


弦の体が動き出す

頭のすれすれにあった手は
引っ込められた



私は振り返らずに問い掛ける

振り返らないのは
顔を見せるのが
怖いから…


「それで?私に何のよう?ずっと探していたみたいだけど、炎月の総長さん」


「知っていたのか」


然程驚いた風もなく言う


「風の噂で君らが私を探してるって事くらいは聞いてたからね」