「弦、ありがとな」

マンションの前に止まったバイクから
私は降りた


「あぁ、また明日な」

「うん」


弦はそのまま去っていった

それを見えなくなるまで
見送った私は
鞄から携帯を出し
ある人物に電話をかけながら
部屋に戻った






















「もしもし



氷月です_______________。」