秘密の異端者


地上に上がる扉に
近づくにつれて徐々にはっきりと
聞こえる声


それは扉の前に立つと
もう完全にはっきりと聞こえてきた




「テメェは、いつも俺の周りの人間を傷付ける。俺になんの恨みがあるかは知らねえが、用があるならアイツらじゃなく俺に直接やれよ!」


これは弦の声だろう

そうとう
怒ってるんだろうな


「それじゃ、意味ないんだなぁーこれが。お前は一生俺を恨めばいい。俺だけその顔で見てれば良いんだよ」


笑いながら言う雪也





「やっぱり、素直じゃない。でも…」

私は扉に背を向けて
その場にしゃがみ込む