弦達が来たかな? 「弦との話は自分でどうにかしろよ」 私が雪也の方を見れば 「ああ、分かってる」 何かを考えながら 部屋を出ていこうとしていた 「雪也」 私が呼び止めれば 雪也は止まり顔だけこちらを向ける 「お前、案外いいヤツじゃん」 笑顔で言えば 「あぁ、知ってる」 悪戯っぽく笑った