秘密の異端者


「っはぁ、はぁ…」


あの後、スピードを上げ
無事に撒いたのだが

スピードが速すぎて
上手く呼吸が出来なかった私


今はファミレスの前に着いて
呼吸を整えている


どうやら、あのとき聞こえた
バイクの音は敵で
つけられていたらしかった


「大丈夫?ごめんね、巻き込んで」

「いえ…」


茶髪の男に謝られて
やっと落ち着いてきた呼吸で
軽く返事をする


「送って頂いてありがとうございました」


そう言って
私は店内に入った