秘密の異端者


「ま、まぁ…そんなところです」


歯切れ悪く答える私


会話を聞いていた弦は
小さく舌打ちをして
繁華街に向かってくれた













はずだったのだが…

どうやら後ろから
複数のバイクの音が聞こえる


「弦」


茶髪男が声をかけると


「チッ、スピード上げる。振り落とされるなよ」


弦は舌打ちをした後
私に向かって言った