秘密の異端者


「でも、何故そこまでしてくれるんですか?」


疑問に思ったことを
素直に口にすれば
茶髪の男はニッコリ微笑み
答えた


「言っただろ?僕らはこの街の治安を守っている。今はパトロールの最中だったんだ」

「そう…。それで、どちらのバイクに乗れば良いの?」


そろそろ本気で
冷えてきた私は
早くファミレスに行って
暖まりたかった


「あぁ、僕のでい「俺の後ろに乗れ」…え?」


茶髪の男の声を遮ったのは
弦だった


…え
弦、運転荒そうだから
茶髪の男が良かったんだけど

まあ、乗せていって貰えるだけ
ありがたいから
文句は言わないけど…


それより気になるのは
茶髪の男の反応

弦が言った後
凄く驚いた顔して
固まってた

今は何やら
ニヤニヤしてるけど